育児休業給付金で4年遡りの条件|誰も解説してない例外の例外

2023年10月6日

【4年さかのぼり】第一子・第二子連続で育児休業給付金をもらう条件
【4年さかのぼり】第一子・第二子連続で育児休業給付金をもらう条件

この記事を書いた人
ベンゾー

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累計1000件以上の育休相談に乗ってきたベンゾーです。

「最大4年前まで遡って、連続で育児休業給付金をもらう条件」について、先日こんなツイートをしました。

この記事ではツイート内容の詳細を解説していきます。

こんな方向け

  • 第一子育休中に第二子を検討してる人
  • 育休開始前2年間で第一子の育休を取ってる人
  • 4年遡りの条件がよくわからない人
  • 自分が育児休業給付金をもらえるのか不安な人
  • 他のサイトを見て、無理だとあきらめている人

第一子の育休中に第二子も授かれた!とってもめでたいです!

でもそんな方から、次のような相談をいただくことがあります。

育児休業給付金って過去2年の出勤状況で判断するんですよね?

私、途中から第一子の育休に入ってるので、12ヶ月分出勤してないんですけど・・・。

もしかして育児休業給付金って出ないですか?

ベンゾー

多くの場合は、ちゃんと育児休業給付金が出ます。安心してください。

ちょっと特殊なケースだとネットで調べててもなかなか答えが出てこないし、会社の総務も詳しくない。

ハローワークに電話をしても「出産するまでわからない」「予定日決まってから聞いて」など、親身に話を聞いてくれないことも。

ニシマツさん

どこに聞けば答えてくれるのか・・・

今回はそんなちょっと特殊なケース。「第二子を連続で出産する場合の育児休業給付金」について解説します。

キーワードはずばり「4年遡りという例外」です!

Point
  • 原則は育児休業開始日から2年遡る
  • ただし2年以内に病気・ケガ・育児などで丸々1ヶ月以上休んでた
  • これに該当する人は最大4年まで遡ることができる
  • ただし、これ以外にも例外がある

この記事を読んでいただければ、「第二子の育児休業給付金をもらえるのか」判断できるようになります。

さらにこの記事では、他のサイトで解説されていない「例外の例外」についても解説します。

ベンゾー

具体例と注意点も説明します

参考

「他の条件がよくわからない」って方はコチラの記事からご覧ください。

➡️ 【全然わからない人向け】育児休業給付金をもらえる条件を解説

運営者のベンゾーに直接相談したい方はコチラからどうぞ。

➡️ 【育児休業給付金】「私の場合はどうなる?」をベンゾーに実質0円で相談し放題にする方法

【前提】育児休業給付金の支給要件をおさらい

前提であり原則は過去2年間でクリアすること
前提であり原則は過去2年間でクリアすること

まずは支給要件の原則をおさらい。

Point
  1. 育休前の2年間で11日以上出勤した月が12回以上
  2. 雇用保険に入っている

他にも支給要件はありますが、この2つが主なものです。

上記2つの内、今回の話で重要なのが「1.育休前の2年間で11日以上出勤した月が12回以上」です。

ベンゾー

「1.育休前の2年間で11日以上出勤した月が12回以上」を原則として、今回は例外の話を解説します。

参考
ニシマツさん

「育休前の2年間で11日以上出勤した月が12回以上」ってどういうことだっけ?

という方は、まずはコチラの記事をご覧ください。

間違えやすいポイントを中心に、考え方を解説しています。

➡️ 私はOK?「出勤日数11日以上が12ヶ月以上」という条件を解説

【本題】第二子を連続で出産すると育児休業給付金の条件が変化する

連即出産をすると2年が最大4年まで延びる
連続出産をすると2年が最大4年まで延びる

2年以上遡れるようになる

ニシマツさん

第二子を妊娠したから、また育児休業給付金をもらおう

ニシマツさん

あれ?そういえば2年前から数えたら、途中で育休に入ってるんじゃ・・・

ニシマツさん

・・・12ヶ月足りないじゃん!!

ベンゾー

大丈夫。例外で2年以上遡って条件をクリアしていればOKです。

前提であり原則では「育休前の2年間で11日以上出勤した月が12回以上」という条件。

しかし第二子を連続出産した場合、「育休前の2~最大4年間で11日以上出勤した月が12回以上」という条件に変わります。

ニシマツさん

よかった!第二子も育児休業給付金をもらえるんだ!

2年が4年に延びる条件は「第二子を連続出産すること」ではないので語弊がありますが、わかりやすさを重視してこの表現を使っています。

疾病、負傷等やむを得ない理由で休むと遡り期間が増える

ニシマツさん

なんで2年が4年に延びるの?

ベンゾー

原則の2年間の中で、「疾病、負傷等やむを得ない理由で休む」と休んだ分だけ遡り期間が増えるんです。

連続で出産したため第一子の育休期間が原則の2年間の中にありました。

だから、その期間分だけ原則の2年間に足されたんです。

わかりやすく言うと「ケガ・病気・出産育児」

わかりやすく言うとこの3つ
わかりやすく言うとこの3つ
ニシマツさん

「疾病、負傷等やむを得ない理由」ってなんかよくわからないね・・・

ベンゾー

わかりやすい表現をすると「ケガ・病気・出産・育児」です。

「疾病、負傷等やむを得ない理由」をもう少し一般的な表現に変えると「ケガ・病気・出産・育児」になります。

一応、これ以外にも「疾病、負傷等やむを得ない理由」に含まれるものはありますが、一般的にはここで解説したものになります。

(気にしなくて良い補足)

ちなみに「ケガ・病気」は必ずしも「傷病手当金」を受給していなくても良いとされています。

傷病手当金と育児休業給付金は管轄行政が違いますので。

休んでいた分遡るので、2年or4年ではない

ニシマツさん

第一子の育休で休んだ場合、必ず4年延びるの?

ベンゾー

いえ。2年~4年の間で延びるので、3年とか3年半とかもあり得ます

ネットで検索をしていると「2年」と「4年」という数字が目立つので、たまに2年or4年なのかと勘違いされている方がいます。

しかし、実際は丸々1ヶ月間単位でお休みしていた分だけ、原則の2年間に足される仕組みです。

したがって、原則の2年間の中で半年だけ休んでいたならば、半年だけ足されて2年が2年半になるんです。

ニシマツさん

必ず4年に延びると思ってたらダメなんだ・・・

ベンゾー

詳細は後述します、この話にはもっと細かい例外の例外があります。

【具体例】第二子の育児休業給付金

ベンゾー

ここからは具体例を使って育児休業給付金がもらえるケースともらえないケースを解説していきます。

OKな例|第二子でも育児休業給付金をもらえるケース

ほぼOKな例
ほぼOKな例
Point
  1. 第一子の育児休業給付金が取れている
  2. 第一子の育休のとき2年以内に12ヶ月分取れている

上記2点をクリアしていれば、ほぼほぼ第二子でも育児休業給付金をもらえます。

ベンゾー

第一子と第二子の間隔次第ですが、ほぼ取れると思ってOKです

NGな例|第二子で育児休業給付金をもらえないケース

第一子・第二子連続で育児休業給付金をもらう条件
第一子・第二子連続で育児休業給付金をもらう条件
Point
  1. 第一子の育児休業給付金もらえている
  2. 第一子の時点で4年近く遡っている

上記に該当している場合、残念ながら育児休業給付金はもらえません。

ベンゾー

多少遡る程度だったり、第一子と第二子の間隔次第ではセーフなので、不安な方はご相談ください。

➡️ ベンゾーに相談する方法を見る

【要注意】第三子も考えている場合

第三子のときだけは要注意
第三子のときだけは要注意

例外でもダメ|4年遡れないケース

ニシマツさん

最大4年遡れる例外があるから、安心して第三子も出産できるね!

ベンゾー

ちょっと待ってください。第三子も連続して出産する場合はよく注意をしてください

先に結論を言うと、第一子~第三子まで連続して出産をする場合、育児休業給付金が出る可能性は低くなります。

具体的にいうと、「第一子の出産時から第三子の出産までずっと休んでいる」というケース。

第三子の育児休業開始日から例外も含めて、4年間しか遡ることができません。

通常の出産の間隔からいくと、順調に出産を繰り返したとしても第三子の育休開始日から4年を遡っても数ヶ月足りないことが多いです。

ベンゾー

計算をしてみると、数ヶ月だけ足りないというケースがあります

ニシマツさん

そうなんですね。じゃあ数ヶ月だけ職場に復帰して、もう一度育児休業をとることにします。

ベンゾー

・・・ダメなんです。足りない数ヶ月だけ復帰しても、育児休業給付金は出ません。

ややこしい話をします。

そもそも原則2年間に対する例外が認められているのは、原則2年間の中で休業しているから。

数ヶ月足りないからといって職場に復帰すると、原則2年間の中で復帰してることに。

すると例外で認められた追加の2年間から、復帰した分だけ削られてしまいます。

ニシマツさん

確かに・・・。じゃあ結局、何ヶ月復帰すれば良いんですか?

ベンゾー

・・・1年間の復帰が必要です。復帰した分だけ例外が減るので、例外は使えないと思ってください。

ニシマツさん

(マジか・・・)

Point
  • 3人連続育休は注意が必要
  • 原則は育休開始前の2年間で条件クリアすること
  • ただし原則の2年間で休業してると、休業期間分だけ追加で遡れる例外がある
  • 最大4年遡れる
  • 原則の2年間で復帰していると、復帰した分だけ例外を使えない

例外の例外でOK|他のサイトで解説されていない4年遡れるケース

ベンゾー

でも実は直近2年間で復職しても、4年遡れることもあります

実は原則に対する例外に、さらに例外があります。

原則の2年間で復職していても、上記のようにはならず4年前まで遡れるケースがあるんです。

それは、育休開始前2年のタイミングで休業していること。

育休開始前2年のタイミングで休業していた場合、同じ理由で休業している期間分だけ遡れるんです。

ニシマツさん

どういうこと?

つまりこんな感じです↓

ピンクの期間だけじゃなく、黄色の期間も遡りに加えることができる
ニシマツさん

わかったようなわからないような・・・

正直なところ、これを一方的な説明で理解してもらうのは難しいです。

自分が例外の例外に該当するか自信が無い方は、できれば私に一度ご相談して欲しいです。

事情を聞いて、わかるまで解説しますので。

➡️ 【悩み丸投げOK】育児休業給付金の相談をベンゾーにする方法

まとめ|第一子・第二子連続で育児休業給付金をもらう条件

第一子・第二子連続で育児休業給付金をもらう条件
第一子・第二子連続で育児休業給付金をもらう条件
まとめ
  • 連続で出産すると条件が変わる
    ⇒原則2年だったのが、最大4年まで延びる
  • 2人連続の出産の場合は育児休業給付金をもらえるか
    ⇒まれにもらえないケースもあるが、ほぼもらえる
  • 3人連続の出産の場合は育児休業給付金をもらえるか
    ⇒もらえないケースが多い

原則に対する例外の話。さらに例外の中でも気を付けなければならない話を解説しました。

かなり詳細まで解説したつもりですが、実はもっと細かい話や例外があります。それこそハローワークの方でも把握してないようなことも・・・

複雑になるほど当てはまる人は少なくなりますが、もしも当てはまれば自分ひとりで解決するのは不可能。

「あれ?もしかして私、育児休業給付金をもらえない?」って思ったら早めにご相談ください。

早めにご相談いただければ提案できる対策も違ってきます。

ベンゾー

同じような相談で、片方は妊活中。片方は出産後に相談をいただき、妊活中の方だけ助けることができました。

参考

「他の条件がよくわからない」って方はコチラの記事からご覧ください。

➡️ 【全然わからない人向け】育児休業給付金をもらえる条件を解説

運営者のベンゾーに直接相談したい方はコチラからどうぞ。

➡️ 【育児休業給付金】「私の場合はどうなる?」をベンゾーに実質0円で相談し放題にする方法

「結局、私の場合はどうなるの?」

「結局、私の場合はどうなるの?」という疑問が残った方も安心してください。

ベンゾーに相談すれば、あなたのケースはどうなるかを回答します。

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条件

Posted by ベンゾー