【超重要】基礎日数をマスターして育児休業給付金を上手にもらう方法
・育児休業給付金の解説と相談の専門家
・SNSでの相談は累計1000件以上
・相談があれば解決するまで付き合います
⇒ベンゾーに相談する
⇒詳しいプロフィールを見る
⇒他メディアへの実績紹介を見る
累計300件以上の相談に回答してきたベンゾー(@ikukyu_hotline)です。
この記事では「基礎日数の数え方を理解し、育児休業給付金を上手にもらう方法」を解説します。
- 育児休業給付金の受給条件ギリギリの人
- 給付額を減らしたくない人
- 基礎日数の数え方に疑問がある人
つわりの関係で今度から半日勤務にするんだけど、基礎日数ってどうやって数えるの?
もしかして給付額が減ったりする??
育児休業給付金において「基礎日数」は超重要。
給付額にも、受給要件にも影響します。
そんな「基礎日数」について、「数え方がわからなくて不安」という相談をいただきました。
基礎日数の不安をざっくり解消させると以下の通り。
- 半日出勤
- 遅刻、早退
- 有給休暇
- 会社都合の休業
→「すべて基礎日数1日」としてカウント。給付金額が減る可能性もある。
なぜこのような結論になるのか解説していきます。
この記事を読んでいただければ、自分が受給対象か判断できるようになります。
さらに給付額を減らさないようにすることもできます。
基礎日数の数え方をマスターして、上手に育児休業給付金をもらいましょう
運営者のベンゾーに直接相談したい方はコチラからどうぞ。
この記事の情報は・・・
- 厚生労働省管轄の育児・介護休業法
- 雇用保険手続きの手引き-育児休業給付について
- 雇用保険に関する業務取扱要領-育児休業給付関係
- 雇用保険に関する業務取扱要領-一般被保険者の求職者給付
- 法令検索サイトe-gov-育児介護休業法
を要約した内容になっています。
【基礎日数とは?】育児休業給付金の受給条件や金額に影響する
基礎日数というのは「給料が発生した日数」のこと。
育児休業給付金では、受給条件や給付金額に影響する重要な数字です。
簡単にいうと、出勤日数とほぼ同じ。しかしちょっとだけ違うところがあるんです。
この「ちょっとの違い」が大事なポイントなので、今回説明をしていきます。
【数え方】「基礎日数1日」としてカウントするものたち
結論|欠勤以外は1日とカウントする
結論、欠勤以外はすべてカウントすると思ってOK
来月からつわりの関係で、出勤時間を半分にするんだけど1日でカウントして良いってこと?
OKです!半日ではなく1日としてカウントします
まずは基礎日数としてカウントするものを説明します。
結論、欠勤以外はすべて基礎日数1日としてカウントします。
また、出勤時間が短くても0.5日というカウントはせず、1日としてカウントするところもポイントですね。
理由|1円でも給料が発生する日は全部1日とカウントするから
通常時の半日分しか給料が出ないけど、1日として良いのはなんで??
何日分の給料が出たか?というより、給料が発生したのは何日か?という考え方だからです
通常時の半分しか出勤していないと、0.5日とカウントしたくなりますよね。
しかし基礎日数というのは「何日分の給料が出たか?」というより「給料が発生したのは何日か?」という考え方。
なので例え半日しか出勤していなくても、給料が発生したのは1日。
つまり基礎日数1日としてカウントします。
具体例|有給休暇、遅刻・早退、会社都合の休業
「給料が発生したのは何日か?」という考え方なので、まともな出勤以外でも基礎日数1日としてカウントすることになります。
「まともな出勤以外」とは具体的には以下の通りです。
- 有給休暇
- 遅刻、早退
- 会社都合の休業
特に「会社都合の休業」は法律上無給ではなく給料がいくらか発生します。(いくら発生させるかは細かくなるので割愛)
そのためちゃんと法律通りに運用されている会社であれば、会社都合の休業も基礎日数1日としてカウントします。
会社の都合で仕事がなくなって休んだ場合が、「会社都合の休業」です
欠勤以外は給料が発生するのでカウントする
結局、欠勤以外は基礎日数としてカウントするってこと?
その通り。欠勤以外は給料が発生するのでカウントします
今回説明したことを知らずに基礎日数を数えていると、受給要件を満たしていないと勘違いする可能性があります。
注意して数えなおしてみましょう。
最後に今回解説した基礎日数の数え方の活用事例を紹介します。
具体的な利用方法を知って、自分の場合にも使えるようにしましょう。
【活用事例】基礎日数を上手に使う
あと1ヶ月あれば受給できるけど、体調不良で出勤できない
ギリギリ受給できるように調整したきたけど、つわりが辛くて来月出勤できそうにない。。。
あと1ヶ月分必要なのにどうしよう・・・
「もうちょっとで受給できる!それなのにどうしても体調の関係で出勤できそうにない・・・」
出産を控えていると、こんなことも十分ありえますよね。
実際に「あと1ヶ月足りないんです。どうすればいいですか・・・」という相談は多く寄せられています。
こんなときは有給休暇を使いましょう。
先に解説した通り、有給休暇も基礎日数としてカウントします。
実は有給休暇は使い切っちゃってて、もう無いんです・・・
それなら短時間勤務を職場にお願いしましょう
つわりが激しくてすでに有給休暇を使い切ってしまった。という話もよくあります。
そんなときは「短時間勤務」を職場にお願いしましょう。
状況によっては「短時間勤務」をすることは従業員の権利であり、職場からすれば断ることができなくなります。
「母性健康管理措置」という制度を使うことで、短時間勤務をする権利を得られます。この件に関して相談が多ければ、今後記事にしていきます。
先に解説をした通り、1円でも給料が発生するなら1日と数えます。
つまり短時間勤務であっても、0.5日ではなく1日としてカウント。
体調が優れないのであれば、短時間勤務にすることを職場にお願いしてみてください。
よくわからなければ行政に問い合わせるか、ベンゾーにご相談ください。
体調が悪い時期に休めて、給付金も受け取れるようになった!
「短時間勤務」を使う場合、育児休業給付金が少なくなる可能性が高いです。
「多少減ってでも、もらえないよりマシ」という判断で「短時間勤務」をオススメしています。
給付金額がどのように決まるかは「【専門用語無し!】育児休業給付金の算出方法。いくらもらえるか解説」で解説しているので、「短時間勤務」以外に選択肢がある方はご覧ください。
受給要件を満たす方法について、より詳しい内容は「私はOK?「出勤日数11日以上が12ヶ月以上」という条件を解説」で解説しています。
以下の疑問に答えているので、受給要件が心配な方はご覧ください。
- どの期間で数えるのか?
- 数え方は?
- 例外は?
- 足りない場合の対処法は?
給付金額を下げたくないときは、あえての欠勤
そろそろ出産なんだけど、体調が悪くて欠勤と出勤を繰り返してる・・・
受給要件はすでに満たしてるんだけど、給付金が下がらないか心配・・・
そんなときは、いっそのことたくさん欠勤することも検討しましょう
育児休業給付金の給付金額はざっくり説明すると育休前半年間の給料で決まります。
それを知っている方から「出勤状況が安定しないのですが、給付金が減らないか心配です」という相談が寄せられます。
そんな方に提案している解決策が「あえての欠勤」。
結論、あえて欠勤を増やすことで給付金額が下がることを避けられます。
欠勤したら給料が少なくなるから、余計に給付金額が下がるんじゃないの?
たしかに育休前半年間の給料が少ないと、給付金額が下がるのは事実。
しかし給付金額は「基礎日数が11日以上の月だけ」を使って決めることになっています。
基礎日数が10日以下の月はどうなるの?
その月はスキップして代わりに次の月を見ます
基礎日数が10日以下の月があった場合、その月の代わりに次の月を見ます。
例えば・・・
- 2~7月が育休前半年
- 3月は基礎日数が10日以下だった
上記の場合、本来は2~7月の給料を見るところ、1~7月(3月は除く)を見て計算します。
だから体調が悪いなら無理して出勤しなくても、給付金への影響を無くすことができるわけです。
むしろ「体調が悪いからちょっとだけ出勤する」って方が給付金に悪影響。
無理に出勤せずにしっかり休んだ方が、給付金的にも体調的にも良いわけですね。
でもそんな堂々と欠勤することって許されてるの?
確かに欠勤は自由にできるものではありません
いろんな権利が認められている従業員ですが、「自由に欠勤する」という権利はありません。
しかし事実として体調が悪く、医者からも無理をしないように言われているなら、休むことができます。
普通に職場に「体調悪いから休ませて」というだけでも良いってところが大半。
しかしどうしても職場がワーワー言うなら、母性健康管理措置を使うことをオススメします。
「母性健康管理措置」という制度を使うことで、職場に休むことをお願いする権利を得られます。この件に関して相談が多ければ、今後記事にしていきます。
計画的に休んで、体調に気を使いつつ給付金を下げずに済んだ!
ここで解説したのは、すでに余裕で受給要件を満たしている方だけができる手段。
受給要件を満たしていないのに出勤しなかった場合、そもそも育児休業給付金をもらえなくなります。
受給要件は「私はOK?「出勤日数11日以上が12ヶ月以上」という条件を解説」で解説しているので、心配な方はご覧ください。
給付金額の計算方法は「【専門用語無し!】育児休業給付金の算出方法。いくらもらえるか解説」でより詳しく解説しています。
すでに受給要件は満たしてるって方は見ておいて損はありません。
まとめ|基礎日数をマスターして育児休業給付金を上手にもらう方法
- 基礎日数とは、育児休業給付金の受給要件や給付金額に影響を与えるもの
- 欠勤以外は1日としてカウントする
- 無理してフル出勤しなくても良い
基礎日数が何を意味するもので、11日以上あるかどうか何に影響するのかを解説しました。
とにかくたくさん出勤すれば良いってわけでもありませんし、あえて欠勤することも重要になります。
基礎日数の数え方を理解して、無理せずたくさん給付金を受け取ってください